『浪速恋しぐれ』by都はるみ&岡千秋
芸のためなら 女房も泣かす
それがどうした 文句があるか
雨の横丁 法善寺
浪花しぐれか 寄席囃子
今日も呼んでる 今日も呼んでる
ど阿呆春団治
「そりゃわいはアホや 酒もあおるし 女も泣かす
せやかせ それもこれも みんな芸のためや
今にみてみい! わいは日本一になったるんや
日本一やで わかってるやろ お浜
なんやそのしんき臭い顔は
酒や! 酒や! 酒買うてこい!」
とんでもない男である。
今ならDVで一発でお縄になってしまうのだが………..。
第91回直木賞を受賞した難波利三さんの代表作『てんのじ村』では、芸人さん達の、喜び、妬み、悲哀が余すところなく描かれている。
戦中から戦後、現在の大阪で云うなら山王町あたりに、売れない芸人さん達が集まって住んでいたそうな。
スポットライトを浴びるごく一部の売れっ子達の後ろには、夢破れた人達の群れが続いているのは、今も変わらないのであろう。
普段何気なく見ているテレビだが、出るのは大変な事だとつくづく思うのである。
「マスター!こちら関西テレビの競馬番組『うまンchu』に出ている◯◯◯◯Sのお兄ちゃんです」
京都馬主協会会員タバート君がマスターの店に、◯◯◯◯Sのお兄ちゃんを連れて来てくれたのは先週の事である。
「お兄ちゃん!最近馬券が曲がっちまって、カスリはすんだけど、全然マニーにならねんだよな〜。今週の『読売マイラーズカップ』は乗っからせて貰います」とマスター。
その◯◯◯◯Sお兄ちゃんの買い目は、土曜日の夜『うまんchu』を見ていると、本命2番クルーガー。
馬券は、単勝2×3,000
3連単フォーメーション3.6.7.9.10-2⇔1.3.4.6.7.9.10.11.12.14.15×100(100点)
計13,000円
本命のクルーガーの単勝と2着、3着固定で相手をチョイスしている。
「第4コーナから直線に入りました!
フィエロは1番外に持ち出した!先頭15番サンライズメジャーが粘っている!内から4番クラレント接近!エキストラエンド!外からフィエロ!」
いかなりスタートで出遅れたクルーガー。
「弘平!何やってんだよ〜。ダミダこりゃ」
早くも白旗を上げたマスターだったが、4角の植え込みからインに切れ込んだクルーガー。
「200を切った!間を割ってダノンシャーク!最内は2番のクルーガー!」
「キタ!キタ!キタ!弘平!差せ!差しちまえ!」とあらん限りの声援を送るマスター。
「ダノンシャーク!クルーガー!クラレント!クルーガー!ダノンシャーク!並んでゴールイン」
「◯原さん!当たったぜ!単勝がドンピシャで……..3連単は…….あ、2着、3着固定だからアタマに来ちゃ〜………なんだかよく判らねえが、とんでもなく難しい馬券だなこりゃ〜(≧∇≦)」
単勝を15000円。
3連単フォーメーションを一目300円、◯◯◯◯Sのお兄ちゃんの買い目に丸まる乗っかったマスター、馬券をこねくり回している。
3連単は外れたが、単勝がニャンと!910円も付いたんだから大喜び。
45000円買って払い戻しが136500円なら立派なもんである。
◯◯◯◯Sのお兄ちゃん!お見事でした。
で、『天皇賞』は何を買えばいいですかね〜(笑)
厳しい芸人さんの世界で頑張っておられる◯◯◯◯Sのお兄ちゃん!益々のご活躍をお祈り致しております!