北新地競馬交友録

女王

『中居正広の金曜日のスマたちへ』略して金スマと云う番組を初めて見た。
理由は、今太閤田中角栄の人生を一人称で書いてベストセラーになっている『天才』の著者、石原慎太郎が出演したからである。
これがどうして中々面白かった。
過去の映像を交えながの長時間の放送はまるで飽きる事なく、金スマ=単なるバライティーの固定観念を覆すいい内容であった。

ヨッシャ!ヨッシャ!の田中角栄を追い詰めたのは、『文芸春秋』にジャーナリストの立花隆が、「田中角栄の研究~その金脈と人脈」という記事を載せたのがキッカケだが、もう一つの大きなインパクトを与えた記事があった。
同じく『文藝春秋』で掲載された「淋しき越山会の女王」。
越山会の金庫番で女王と呼ばれた佐藤昭と、田中角栄との関係及び田中派内での女王の影響力についての渾身のルポルタージュである。

この女王様にかかると、今は大人しくなってしまったが、ひと昔前は政界のデストロイヤー小沢一郎や、何で総理大臣になれたか、全く持って不明の羽田孜などは子供扱いであったと云う。
佐藤昭は飛んでる鳥が焼き鳥になって落ちてくるぐらいの強烈な権力を握り、絶対女王として政界に影響力を行使し、田中角栄を頂点まで押し上げたのだ。

「マスター、『産経大阪杯』は凄いメンバーが揃いましたね」
「そうよな〜、出てる馬が取ったG1を足したらズンナイ数になんじゃねえか」
「前日売りではラヴリーデイが単勝2.9倍で抜けてます。2番人気がアンビシャス、3番人気がヌーボォレコルト、4番人気がキタサンブラックです」
「俺のお気に入り、『ジャパンカップ』で儲けさせてくれた謙一のショウナンパンドラが人気ねえじゃねえか」
「単勝6.5倍の5番人気です」

「ふ〜ん。ラヴリーディの一番人気はしょうがねえ。屋根がウルトラ強化されてるし、阪神のこの距離ならドン!と来いだろ。アンビシャスもドゥラメンテとタイム差なしの実力があっけど、今回は屋根があのお方だから。上手いのは間違いねえが淡白な時があっからな〜。ヌーボォレコルトは康誠か?今日はシャカリキに頑張ってたが、ここ一番ではまだ信用ならねえ。キタサンブラックは先行馬に乗せたら、若い者には負けない豊大明神だが、何でサブちゃんは宏司を乗せてやんねんだ?今週から復帰してんじゃねえか。気に入らねえ」

「マスターさんは、ケチ付けさせたら天下一品ですね!」と熊本天草出身◯原さん。
「まあな、悪口叩かれるのは我慢ならねえが、云うのは大好きよ」(≧∇≦)
何だかんだ理由は付けているが、結局中距離なら実力NO1牝馬と評価しているショウナンパンドラを買いたいと云う事なのである。
「ラヴリーディとのワイドにチョイと気張って5万両!と行こうじゃねえか。苦しゅ〜ない!おめー達も乗れ」

今太閤と云われた田中角栄ばりに、女王の頑張りでヨッシャ!ヨッシャ!となればいいのだが……。
池添J何卒宜しくお願い申し上げまス!