北新地競馬交友録

イメージが故の

1月の半ばから、人が人に持つイメージの影響力の大きさを痛感するスキャンダルが3連発で発生した。
1番目は『べッキーの不適切なお付き合い』
2番目は『甘利経済相の金銭疑惑』
3番目は『元プロ野球選手清原の薬物汚染』
「ベッキーは元気で明るくて、真面目ないい女の子だから好き!」そんなイメージが、センテンススプリングでひっくり返った。
普段からそっち方面がだらしない女の子との評判だとか、腹黒いとのイメージを持たれていたなら、レギュラー10本降板、CF全滅&違約金5億の損害まではいくまい。

「武田二十四将、甘利虎泰の末裔、甘利明経済相。TTP交渉で名を上げたハードネゴシエイター」数少ないまともな政治家のイメージが、50万を胸ポケットに入れた入れないでひっくり返えった。
顔付きも真面目そうで、故○田幸一さんのような悪代官顔ではないのである。
この2人に関しては、いいイメージを持っていた分、裏切られた感が強く、特に先日行なわれたNHKの世論調査では、甘利元経済相に多くの国民が厳しい回答を出している。

方や、元プロ野球選手清原に対しては、「あ〜やっぱり」「そうだと思っていた」元々怪しいとのイメージを持っていたもんだから、テレビでは叩きまくっているが、特段怒りを感じないし、裏切られた感に置いては皆無と云ってもいい。
コメンテーターや、野球関係者は立場上非難をするしかないが、地元岸和田では「あんな親思いの子はいない」「プレッシャーがあったんやろな〜」と同情の声まで出ている。
一日も早く罪を償って、まっとうな道を歩んで欲しいもんである。

「デムーロのロワアブソリューに賭ける!スローでちょいと掛かりぎみだが折り合って、33.8で余裕を持って勝ち切った新馬戦の内容は秀逸よ。奥があんだよ!奥がよ〜」
「でもマスター、『きさらぎ賞』は一戦一勝の馬は大苦戦ですよ」と競馬友達のK君。
「ば!馬鹿野郎。そこいらの乗役とは訳が違わ〜ね。『朝日フューチュリティ』のリオンディーズ、『シンザン記念』のジュエラーを忘れたとは云わせねえぜ。どちらも一戦一勝だったが勝ち負けに持って来てんじゃねえか。デムーロはお子ちゃまに乗せたら日本一よ!」
マスター、自信満々で単勝1千円、複勝1万9千円、サトノダイヤモンドとのワイドに、仰け反りの5万5千円。締めて7万5千円を張っつけた。

「直線を向いて逃げるオンザロックス!その外から捉えにかかるロワアブソリュー!」
スタートはイマイチで直後も引っかかり気味だったが、デムーロJが何とか抑えて番手をキープしたロワアブソリューが抜け出しにかかる。
「おりゃ!デムーロ!そっから来い!ズブズブに差しちまえ!」マスター周りがドン引きするぐらいの大絶叫だ。
「サトノダイヤモンドは4番手!ここで仕掛けた!一気に抜けた!2番手はロイカバード!レプランシュも突っ込んで来るが!サトノダイヤモンド独走!圧勝!」

マスターの軸ロワアブソリューは、ニャンと!大きくはなれた7着。
モウカッテルなんて、浪速の商人みたいなふざけた名前の馬にまで負けるとは………..。
「マスターさん!マスターさん」
「○原さん、今、俺に話しかけんじゃねえ。幽体離脱で淀までひとっ飛び。デムーロの頭張ってやる」
「……………..∑(゚Д゚)」
固く瞳を閉じたマスター。
泣くなよ、泣くな〜、泣いてお金が戻るなら山のカラスは大金持ちだカー!カー!

経験の浅い馬に乗せたらデムーロJは神だ!
そんなイメージを強く持ち過ぎたが故に起こってしまった悲劇。
ショックから立ち直れないものの、やや平静を取り戻したマスターの一言がその全てを表していた。
「俺もよ〜、年間10勝がヤットコ、サットコの屋根なら絶対買ってねえよ。デムーロだから賭けたんだ。あんにゃろう……….」
神戸元町ウインズの外はつるべおとしで日が沈み、シンシンと冷え出している。
マスターの心の中も寒波襲来で冬のど真ん中なのだ( ̄(工) ̄)

皆様、お付き合いありがとうございました。
明日は、この日曜日に行われる伝統の『京都記念』
マスターが忘れる事の出来ない、オリビエ・ペリエJとワコーチカコのお話しです。
宜しくお願い申し上げます。