記録的な寒波が先週の土曜日から日本に襲来している。
中でも、九州、四国、北陸は雪を伴って多大な被害を出した。
NEWSやワイドショーでも取り上げられているが、首都東京は全国的に見て暖かいとあり、かなり控え目である。
東京に雪が降ったら、やれ電車が止まった、何人が転んだと大騒ぎなのであるから、いかに偏重報道がなされているかが判る。
北海道や、豪雪地帯の方々に云わせたら「馬鹿こくでねえ！」の一言である。
その豪雪地帯の一つに、新潟県長岡市がある。
幕末時代、『奥羽列藩同盟』の一翼を担った長岡藩は、家老、河井継之助を中心に圧倒的な政府軍に徹底抗戦。
一度は城を奪い返す奮闘ぶりは、作家司馬遼太郎の『峠』でご存知の方も少なくないであろう。
1年の3分の1を雪に閉じ込められる生活に培われた、耐える心は明治維新以降も健在である。
長岡市は、多くの偉人、著名人を排出しているが、もっとも有名な内の1人が『連合艦隊司令長官』山本五十六である。
「苦しいこともあるだろう。言いたいこともあるだろう。不満なこともあるだろう。腹の立つこともあるだろう。泣きたいこともあるだろう。これをじっと我慢していくのが男の修行だ」
この山本五十六の言葉は、一昔前、多くの経済人の座右の銘とされた。
「え！ロワジャルダン、スグルちゃんの乗り替わりが、おぼっちゃま和かよ。怪我をしたスグルちゃんには申し訳ないが、どうぞ！儲けてくださいって云ってるようなもんよ。
モンドクラッセの逃げ切り濃厚だ。5万なんてみみっちい事云ってられっか！倍のひとズグ勝負だ」
マスター気合いの入りようは半端ない。
今年から京都馬主協会の新規会員N君にも、「モンドクラッセの単複で行くか、複勝一本で行くか、そこが思案のしどころだが、とちらにしても勝負！」とLINEで宣言した。
ロワジャルダンは乗り替わりにも関わらず、単勝一番人気に張り付いている。
これを見たマスター、欲に火が付いた。
「なんでえ？こりゃ？逃げ馬ならともかく、おぼっちゃんが上手く捌いて突き抜けるなんて芸当が出来る訳ないじゃんか。単複で勝負するしかあんめい！」
単勝2万、複勝8万と割り振ってマークシートを塗り塗り。
熊本天草出身◯原さんや、競馬友達K君の鼻先に突きつけた。
「4コーナを回って直線を向いた！モンドクラッセ先頭まだ持ったままだ！」
マイペースの逃げにモンドクラッセ余裕綽々である。
「よっしゃ！デケタ！20万デケタ！裕信サンキューベラマッチョ！」
早くも勝利を確信したマスターの雄叫びが、神戸元町ウインズに響き渡る。
バ！バット！田辺Jの追い出しが遅い。
太宰Jのアスカノロマンが渾身の右ムチ連打で迫る。
「裕信！ば！馬鹿野郎！並ばすな！並ばすなっちゅ〜の。やめてけれ〜！」歓喜の雄叫びが、悲鳴に変わる。
1着アスカノロマン
2着モンドクラッセ
複勝の配当が僅か150円で10万張って、たった2万の儲けとは泣けてくる。
「裕信の野郎、何、余裕こいてんだ。モンドクラッセはテンも早いが末もしっかりしてるのが売りよ。そこそこ引きつけて、一気に突き放すそれが勝ちパターンなのに、外からミッチリ被せられたらひとたまりもねえぐれえ判らねえのか。へ！あれで関東リーディング上位だってよ。ふざけんじゃねえよ」とボロくそにこき下ろしている。
マスター！山本五十六の言葉を思いだせ。
「苦しいこともあるだろう。言いたいこともあるだろう。不満なこともあるだろう。腹の立つこともあるだろう。泣きたいこともあるだろう。これをじっと我慢していくのが男の修行だ」
あんた、競馬の修行がまだまだ足りないわ(｀_´)ゞ
