北新地競馬交友録

待つわ!

『待つわ』 by あみん

かわいいふりしてあの子
わりとやるもんだねと
言われ続けたあのころ
生きるのがつらかった
行ったり来たりすれ違い
あなたと私の恋 いつかどこかで
結ばれるってことは 永遠の夢
青く広いこの空 誰のものでもないわ
風にひとひらの雲 流して 流されて

私 待つわ いつまでも 待つわ
たとえあなたが ふり向いてくれなくても
待つわ いつまでも 待つわ
他の誰かに あなたがふられる日まで

「全てが好転する『大和ステークス』のナガラオリオン3着ならある。
相手は先々G1ゲット間違いなし。
テン良し、ナカ良し、シマイ良しのスーサンジョイでど鉄板だ!『雄太貯金』その2頭のワイドに3万。俺も自前で3万と複勝に7万のひとズグ勝負よ!」とマスター。
なんせ、早い時間のレースでまさかの大走りをしたもんだから、ナガラオリオンが3着を確保してくれないと、新年早々LAWSONにバイトに行くしかなくなる事態に追い込まれた(; ̄ェ ̄)

スタートはいつもながらのプチ安目を売ったナガラオリオン。
4コーナを回る時点では、堂々の最後方だ。
いくら差し馬だと云っても、こりゃ〜かなり寒い。
「マスター!大丈夫ですか。ぶっちぎりのどんケツですが?」
「…………………」マスター無言!工藤静香の『「MUGO・ん…恐ろしい』である。

4コーナを回って、先頭集団にカメラが切り替わってナガラオリオンと中谷Jが完全に画面から行方不明。
「マスターさん!」
「マスター!ナガラオリオンは……..」競馬友達K君、熊本天草出身◯原さんの、叫びとも呻きとも云えぬ声が神戸元町ウインズに流れる。
「待て!待て!勝負はこれからよ。雄太頼むぞ!差しちくり〜!」

「先頭はスーサンジョイ!レッドアルビスが一完歩づつ詰め寄るが、また、また、引き離しにかかる。3番手はメイショウオセアンが粘っている。大〜外!大〜外からナガラオリオン!」
行方不明になっていたナガラオリオンが、画面の右端から強烈な脚で差してくるのが見えた刹那。
「どりゃ!来た〜!差せ!差せ!差せ!雄太!いてこませ!どりゃ〜」
周りのオヤジ共が一歩も二歩も引くぐらい、マスターの野太い声が響き渡る。

「マスターさん、差してますね?!」
「一億万パーセント差してる!ナリタスーパーワンも突っ込んで来たが、何の問題もねえ!」
「マスター!スローが映りますよ」
「ば、馬鹿野郎!俺が差してるったら差してんだ。何十年競馬で損してると思ってんだよ〜!ア〜ン!」
(何の自慢だ〜 笑)

バサバサバサバサ。
ワイド660円が『雄太貯金』と自前を併せて6万。
複勝250円が自前で7万。
締めてトータルの払い戻しが、仰け反りの571000円。
マスター、諭吉さんを広げて首をローリング。
お得の歌舞伎役者のポーズである。
「◯原さん、河豚屋の『ぼ◯』に繋ぎ入れんかい。1番高えコースに変更だっちゅうの!」
「ガッテン!ガッテン!しょ〜ちの助でえ〜」◯原さんも悪ノリだ。

『河豚三昧コース』
◆付出し  (ふぐ皮とオニオンのあえもに、サラダ風に仕上げた一品)
◆活てっさ (上身、ふぐ身を寝かせて旨みを出した、ふぐのお造りです。)
◆活てっちり(他店にくらべ、大きいアラが自慢!食べごたえ満点)
◆白子つくり(シーズン中しか、食べれない限定)
◆ふぐタタキ(ふぐ身を贅沢に炙りました。レモン塩で、どうぞ!)
◆ふぐ一品(さめ鍋皮!しゃぶしゃぶで・・・不思議食感、うまいです)       仕入れ状況により変更
◆ふぐ唐揚げ(特製から揚げたれを使用して、ふぐの味をカリカリ衣に閉じ込めたアツアツ唐揚げ)
◆ふぐ雑炊 (ふぐのだしが効いた、しめの一品)

鍋用の白子と、白子の醤油焼きを追加。
ひれ酒を飲み倒しての大満足で、「もう食べられません!」
マスター!あみんの唄じゃないが、信じて待った甲斐があったんじゃないの。
LAWSONにバイトに行かなくて済んで良かったな!(笑)