北新地競馬交友録

混迷

中東がデンジャラスである。
AFP=時事によると、イランは7日、在イエメンのイラン大使館がサウジアラビアの戦闘機による空爆を受けたと発表した。
これに対し、イエメンで空爆作戦を実施するサウジアラビア主導の連合軍は大使館空爆を否定。
中東を揺るがしている両国の緊張は、ますます高まりを見せているそうな。

本当の理由はもっと深いものがあるのかも知れないが、報道では争いの原因はイスラム教の中での権力闘争と云われている。
スンニ派とシーア派とが対立しているのである。
同じイスラム教なのにWhy?
宗教とは人の心に安寧をもたらすものではないのか?
「宗教が幅を効かす時代は不幸な時代」と云い切った作家がいた。
アーネスト・ヘミングウェイに至っては「宗教は人間の心をしびれさせる阿片である」とまでΣ(゚д゚lll)

あながちそうとは云えないと思う。
自分が信じる物に手を合わす事は悪い事ではないはずだ。
先人が云った『己心の弥陀』
阿弥陀仏は、極楽浄土にあるのではなく、自分自身の心にあると云う意味である。
宗教とはなんぞや?
日々の暮らしが恙無く送れる事への感謝であり、「己の生き方はこれでいいのか?」と自らに問いかける指針の一つであるべきである。
間違っても、主義主張が違うからと云って、その相手を排斥するいい訳であって良いはずがない。

「今の暮らしが苦しいから、現世が生き辛いから」宗教に救いを求めるのではなく、感謝の心と真摯に自己と向き合う指針であって欲しい。
「神も仏もあるもんか!本当にいてたらもっと馬券が当たるはずよ!」なんて、現世、いや目の前の利益にしか興味のないマスターには、それこそ『馬の耳に念仏』かも知れないが………..。
中東情勢のみでなく、テロの問題も含めて、世界は益々混迷の度合いを加速させているのである。

「マスターさん、今週は3日間開催ですね!大儲けできますよ」
「○原さんはいいよな〜呑気な父さんで。俺はプチ憂鬱だよ。2日間でも生きも絶え絶えなのに3日間だぜ。無事、祭日明けの火曜日を迎えられるかテンで自信がねえよ。あ〜あ、競馬のない国に行きてえな〜」
マスター、競馬のない国に行ったら、一週間も持たず気がおかしくなるくせに(笑)
上手く乗り切れるかどうか不安に襲われているのは間違いないようだ。
その不安を煽る原因の一つが、出世レースと云われている『シンザン記念』

「2勝馬はシゲルノコギリザメとレインボーラインの2頭。後は全部1勝馬だもんな〜。しかも勝ち切れなくても、ポテンシャルが高そうな馬が多くて、何を軸にしたらいいのかまるで判かんねえよ。2戦目の未勝利戦を0.6秒差で圧勝したアトラスエンブレム、新馬戦をおいで!おいでの逃げ切り勝ちラルク、2歳王者リオンディーズの2着ピースマインド、追い切りに乗ったデムーロが絶賛デュエラー等々多士済々よ。こりゃ!マジカル当てるのは骨だぜ」

「マスターさん、そんなに難しいなら、馬券買わなければいいじゃないんですか?」
「ば!馬鹿野郎!『シンザン記念』だぜ、背中見せて逃亡出来っか!冗談じゃねえよ」
「……………….」
「これから大研究だ!土曜日には結論を出す」
一歩も引く気がない中東の紛争当事国顔負けの発言。
マスター!危ないと思ったら逃げろよ!