北新地競馬交友録

シャドウアプローチを買う理由

『バイバイブラザー 』by柳ジョージ

夢を見たけりゃ 賭けるしかないのさ
(Don’t you play that game)
あいつはいつも 俺にそう言ってた
(That is what he said,)
そんなあいつが 打ちのめされたのさ
(He has lost his way)
それでもいいさ 目が覚めたのなら
(Okay, It’s okay,)

Bye-Bye My Brother, Bye-Bye My Brother,
Bye-Bye My Brother,

勝つ日もある そして負ける日もある
俺は生き続ける
いつかお前も それに気づくだろう
俺が 送る ララバイ Wow Wow Wow Wow

日本のR&Bシーンを上田正樹さんと共にリードした柳ジョージさん。
有名どころでは、『雨に泣いている』や『青い瞳のステラ1962夏』がある。
その柳ジョージさんが、大昔本を出した。
タイトルは『敗者復活戦』昭和58年、西暦で云うなら1983年の事だ。
GSのゴールデンカップスから柳ジョージとレイニーウッドまでの軌跡。
ザクっと云うなら人間は何度失敗しても、やり直しが効く。
めげずに頑張ろうぜ!と云う内容。

30年以上も前の話しで、確かにその頃は、世の中や人の心にもそんなゆとりや、大らかさが少しはあった。
バット!月日は流れてせちがない世の中になり、敗者復活どころか、失敗すら許されないし、一度、階段から転げ落ちたら這い上がるなんて不可能に近い。
飛び抜けた能力や才能がある人間は別として、ごく普通の人間が生きて行く上で大切なのは、負けない事。
そんな時代なんだと思う。

「マスターさん、『朝日フューチュリティ』はやはり武豊Jのエアスピネルですか?」
「あ〜間違いねえ。10月だったかな関西テレビ『うまんチュウ』の公開録画。2歳で一番期待している馬はなんですか?の質問に、間髪入れずエアスピネルと答えたのは忘れもしねえ。それほど豊様が能力を認めてるって事さ。『デイリー杯2歳S』であのシュウジを子供扱い。上がり34.0一瞬で突き抜けた脚は半端ねえよ。
『チャンピオンズC』で外人ジョッキーに潰されて怒りが頂点に達して、香港で2000m世界最高賞金をエアシンヒカリでゲット。エアスピネルも乗ってるが、豊様もノリノリだ。唯一取ってねえG1をぶっこ抜く舞台は揃ったぜ」

「じゃあエアスピネルの単勝ですか?1.8倍です」と競馬友達のK君。
「いや、俺は雄太のシャドウアプローチを買う」
「単勝12番人気で76倍ですよ(≧∇≦)」
「そうか。オッズは関係ねえんだ。美浦で上手く行かなくて、男度胸の栗東一人旅。経緯はともあれG1に雄太が乗るんだ。本人は怒るかも知んねえが敗者復活戦だ。このせちがない世の中では御伽噺よ。◯原さん、競馬で馬券を買っていいとこはなんない?」
「ドキドキして、たまに儲かる事です」

「うん、それは云える。だけんじょ俺は負ける事が出来る事だと思うんだ。結果はともかく人生では負ける事は出来ねえと足掻く訳だろ。馬券は負けてもいいんだ。自分の存在を否定される事もねえじゃんか。人生では恐とろしくて飛べなかった空に向かってジャーンプ!てなもんよ。シャドウアプローチ単複に賭ける!」とマスター。

よい子の皆さんは、絶対乗らないようにねΣ(゚д゚lll)
中谷J、心ゆくまでG1を楽しんでください。
マスターと愉快な仲間たち、神戸元町ウインズ有志が心より声援を送らせていただくそうです!