東京の銀座、大阪の北新地。
接客業のメッカである。
競馬場で云えば、東京競馬場と京都競馬場みたいなもん。
ローカルと比べると女性陣もチョイと格上で、厳しいバトルを繰り広げている。
その中でも、有名どころのお店に勤める方は、年収1000万アッパーの方が大勢いる。
マスターの知り合いにも数人いるが、成功する為の基本は小まめなコミュニケーション。
それが正攻法なんだとか。
「マスターおはよう」
「おはようございます」
「えらい声やな〜。寝てたんかいな?」
「すいません。昨晩飲み過ぎまして面目ないです」
京都馬主協会のお偉いさんからの電話で目が覚めたのは、先週の土曜日の午後。
「雄太のモズライジンどうですかね?」
「今週、話す機会があったけど、1600万にクラスが上がって、斤量が55kgはゆるくないと云ってたで」
「そうなんですか、あの強気の雄太が弱気とは珍しい(≧∇≦)」
「複勝で軽く買うぐらいにしといた方がええんちゃうか」
「ラジャー!です」
何も特別な話しではない。
競馬ファンが普段読む競馬新聞やスポーツ新聞に乗っているのと同じ内容。
バット!直接聞くと重みがある。
神戸元町ウインズに出張っている、◯原さんと競馬友達K君に繋ぎを入れたマスター。
「今日は無理かも『雄太貯金』だが今、幾ら残ってる?」
「3万5千円です」
「やめとくか?いくら伸び盛りの3歳馬でも1600万クラスはペースが違うから、得意の捲り一発てな訳にも行かないだろうしよ」
「マスターさん今週、他の馬はどうなんですか?」
「馬券になるには更に厳しい」
「全然買わないのも寂しいから複勝買いませんか」とK君。
「じゃあ5千円だけ。勝負は来週よ」
スタートで少し安目を売ったモズライジン。
馬群の中段辺りを追走。
「こりゃ厳しいや(~_~;)」とグリーンチャンネルを見ながら呟いたマスターだったが………。
「最後の直線!モズライジンが4番手から3番手!長い府中の直線を追い込んで来る!外からアポロケンタッキー!際どい!僅かにモズライジンか〜?」
ニャンと!4角を廻って前に取り付き抜け出す正攻法で勝っちゃった。
単勝6番人気で1370円。
複勝でも450円も付いた。
さらに〜ハナ差の2着が、これまたマスターご贔屓浜中Jで、馬連が仰け反りの4520円とはたまげた。
「マスター!滅茶苦茶強いじゃないですか。弱気だったんでしょ 怒」
「う〜ん。俺もびっくらこいた。まさか1600万クラスを一発で突破するとは。まあ〜1番驚いてるのが雄太じゃねえの。あの正攻法で勝つとはてえした3歳馬だぜ」
『雄太貯金』現在52500円。
盛り返して来たね〜!
皆様、お付き合いありがとうございました。
また明日、宜しくお願い申し上げます。