パリで発生した同時多発テロ。
犯行に及んだと云われている『イスラム国』は決して許されるものではない。
130名の犠牲者の方々に心より哀悼の意を捧げさせていただきます。
この許されざる犯行の背景を考えるに、中東情勢の混乱がある。
シリアでは『アサド政権』と『反政府勢力』との内戦。
その混乱に乗じて『イスラム国』が台頭した。
当初、『アサド政権』を支持していたロシアが『イスラム国』への攻撃に舵を切ったと云われているが、『反政府勢力』へも攻撃を加えているとの記事も多数ある。
今回、同時多発テロのターゲットにされたフランスは、USAを中心とした有志連合の一員で、『イスラム国』は、それに対する報復であるとの声明を発表。
現在実施されている空爆にしてからが、かなりの誤爆があり、何ヶ月前には病院にも大きな被害が出た。
その他の中東諸国でも問題が山積みだ。
次の標的はUSAとの情報も誠しやかに流れている。
情勢はまさに混沌として、云うなれば中東が、そして世界がカオスの渦に巻き込まれてしまって、これからどうなるか想像すら付かない。
結局、争う事が人間の本能で、理性では制御出来ないと諦めるしかないのか。
どうにも暗澹たる気持ちにならざるを得ないのである。
改めて、フランス同時多発テロのみならず、中東でこの戦乱により犠牲になられた方々にも、哀悼の意を捧げさせていただきたいと思います。
「マスターさん、『マイルチャンピオンS』は何から買いますか?」
「それがよ〜、まるで判らねえんだ。普通ならモーリスだろうが、なんせ長期の休み明けだろ。追い切りだけじゃ、どこまで体が出来てるか判らねえ。イスラボニータとも思うが、正義が2週連続G1をぶっこ抜けるかね〜?フィエロも『スワンS』みてえなレースが出来るかどうか?」
「アルビアーノはどうですか?」
「距離延長は良くねえだろ。ここでは家賃が高そうで………..」
「ダノンシャークは?」
「ちょっくら年喰ってからな〜」
「聞いてたら、勝つ馬がいないじゃないですか!」
「そうよ、何が勝つかてんで想像も付かねえんだ。まあ折角のG1だから参加はするけどよ。3着以内ならなんとかなりそうなイスラボニータを3連複の軸にして、相手は内から鞍上強化ヴァンセンヌ、雄一奇跡の一発アルビアーノ、成長著しいサトノアラジン、京都コースドンと来いフィエロ、老いてますます盛んダノンシャーク、実力1番モーリス。相手6頭の15点張りと行こうか」
「◯原さん、オッズプリーズ」
「イスラボニータ、サトノアラジン、フィエロで12.8倍。最大期待値で、イスラボニータ、ヴァンセンヌ、ダノンシャークで143倍です。トリガミもありますがいいんですか?」
「すんなり決まるわきゃねえよ。遊びで軽く買うしかあんめえが」
まるで気合い不足のマスター。
「何で!もっと仲良く出来ねえんだ。結局被害に合うのは一般民で、お偉いさんは、やれ行け、それ行けで自分達は安全なんだから、頭来ちゃうぜ」
どうやら、カオスの渦に巻き込まれた世界のこれからの事が気になるようである。
世界の将来を心配するより、自分の将来の事を心配したらの声もあるが…………確かに平和が欲しい。