北新地競馬交友録

酔券 その5

ちょんまげを結ってた頃から云い古された言葉、『賭け事はお金に余裕がある奴が勝つ』はずなのだが……。
いつもなら、胃がキリキリ痛むような状況で馬券を買っているマスター。
小倉1R、札幌1R、小倉8R全て大当たりして、何年に一度かの余裕のヨッチャンで、本日の大一番『キーンランドカップ』をむかえた。
当たれば何とでも云えるのが競馬とは云え、小倉8Rの張りが小さくて「10万以上落としたぜ」とは笑わせるが、その分張りが大きくなった。

「そうさな〜。おまじないに殿下のティーハーフ単複を1万づつ。勝負は3連単よ。ティーハーフ一頭軸マルチ。相手はイタリアの至宝デムちゃんのスギノエンデバー、野生の男康誠レッドオーヴァル、香港の魔術師モレイラのエポワス、人気薄なら怖い北村友のマジンプロスバー、信頼は出来ないがやる時きゃやる横典のオメガヴァンデッタ。え〜いオマケだ!楽に行けた時のレンイングランドも入れとくか。一目は野口英世さんだ!」
ニャンと!仰け反りの90点張りだΣ(゚д゚lll)

「マスター、ティーハーフ、レッドオーヴァル、エポワスで決まると60倍でガミですよ」
「本当!ユーは馬鹿だな。そのために単複で保険掛けてるんじゃねえか。そんな後ろ向きの話しはどうでもいいんだよ。上を見んかい!上をよ」
「え〜とですね。レインイングランド、エポワス、ティーハーフで決まれば、ひぇ〜44万です。一目千円ですから440万だ〜」
「よっしゃ!それで決まれば『神戸サウナ』貸し切るか。二日酔いもぶっ飛ぶぜ!」
なんて太い事を云い放ったマスターだったが………..。

「ウキヨノカゼが抜けた〜。オメガヴァンデッタ!そしてティーハーフ!外からトーホウアマポーラ!」
神戸元町ウインズのモニター前でへたり込んだマスター。
叫ぶ場面すらない大ハズレだ(≧∇≦)
なんせ、1着ウキヨノカゼも2着トーホウアマポーラも一銭も買ってないんだからどうしようもない。
11万使って、当たりはティーハーフ複勝の170円のみとは泣けてくる。

「何がウキヨノカゼだ、ふざけた名前つけやがって。全く持って頭に来たぜ!やめだ!やめだ!焼肉食いに行くぞ。怒り過ぎて腹ペコよ」
(國分純オーナーおめでとうございます。読み物ですからご容赦を)
「あの〜、わしお昼に豚の生姜焼き定食食べたんで、脂っこいもんは…….」
「○原さんよ〜、そんなこっちゃ〜大きくなれねえぞ」
「わし68ですからこれから大きくなるなんて……….」
「勝手にせい!」

酔券炸裂から始まった競馬が終わった。
マスター!勝ち逃げって言葉知らないの?
学習効果ゼロだな。
来週はシッカリ稼げよ!

皆様、長々のお付き合い、申し訳ございませんでした。
明日は競馬ですね。
GOOD LUCKでございますよ!