JRAのCMは素晴らしい!
競馬好きだからと云うのを差し引いても、珠玉のCMが目白押しだ。
その中でもマスターが最高傑作と思っているのは………。
『2006年JRA CM 寺山修司が教えてくれた事』←←映像はこちら
モノクロを基調のトーンとした映像に、競馬とは何ぞや?それを紐解く言葉が綺羅星の如く被さり突き刺さる。
競馬は人生の比喩ではない
最強を計る天秤はない
騎手を乗せる、想いも乗せる
想定外は神の想定内である
無双 無敵 無限大
天賦の才能が血統を凌駕する
見えざる運命に挑む
宿命と云う斤量がある
人生が競馬の比喩なのであるetc……。
ドラマティックなバックミュージックとドラスティックな映像、そして「人生が競馬の比喩なのである」と締めくくる。
反語法を使う事によって、競馬と人生との相関関係を見事に浮び上がらせている。
JRAのCMは大きく別けて3カテゴリー。
タレントを使った年間を通してのCM。
G1プロモーションCM。
そして純粋な企業広告だ。
G1プロモーションCMと企業広告は文句なし。
皐月賞のプロモーションCM。
「常識は、敵だ。」←←映像はこちら
ミホノブルボンの血統や、伝説とも云える調教を知っているファンは堪らないだろう。
しかし、しかしなのである。
新しいファン獲得を目的としているであろう年間CMがどうにもいただけない、
キムタクが踊り狂いだしてからおかしくなった。
今年は若手2人はともかく。
タレ目で弛緩した雰囲気満艦飾のお笑いタレントが、シルクハットを被ってるなんて泣けてくる。
競馬と云うのは、何だかんだ云っても、命の次に大切なお金を賭ける。
ヒリヒリするシリアスな世界で、決しておちゃらけではない。
当たった時の喜びはもちろん、外れた時ですら、ある種のカタルシスが生まれる。
だからこそ、また競馬と向き合えるのだ。
タレ目のお笑いタレントとは相容れるはずも無い世界。
それが競馬だと思う。
随分と前になるが、故高倉健さんと、裕木奈江ちゃん。
もっくんと鶴田真由ちゃん。
時任三郎さん、中井貴一さん、真田広之さん。
ギバちゃんと賀来千香子さん。
競馬を知らない方へ、アプローチの方向性や切り口は違っても、確実に競馬のイメージを上げてくれたと思う。
さて、来年は?そろそろ、いい意味で唸らせて欲しいもんである。
JRAさん、宜しくお願い致します!
次回はJRA企業CMの中でも神の領域。
『最後の10完歩』についてです。
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