北新地競馬交友録

お盆競馬 その2

馬券購入にPATが導入されたのは何時ぐらいからだろうか。
随分便利になったし、競馬場やウインズに行かなくても、馬券が購入出来るのはとてもいい事だ。
年間365日、競馬の事を考えない日は一日もないマスター。
当然、PAT会員かと思いきやさにあらず。

「いや〜PATとかで馬券買ってる人は偉いよな。寝っ転がってポテチ食べながらでも馬券が買えるなんて便利だけど、俺なんて意思が弱いからあっと云う間にオケラ虫になるのは間違いなし。マニーがある限りトコトン買っちまうもの。半年も持たないぜ」
で現在も競馬場かウインズでの購入のみ。

本人はそれでいいが、迷惑なのは周りだ。
小倉1Rで、残念無念の4着。
競馬友達のK君に預けていた諭吉さんは消滅、小倉10R雄太のモズライジンがどうしても買いたいとただをこねている。
K君もハッキリ断ればいいんだが、泣く子とマスターには勝てない。

「こちらマスターです、どうぞ!」
「聞こえますよ、どうぞ 怒」
「馬体重がプラス8キロ、472と云うのは寒くないですか?どうぞ!」
「マスター、トランシーバーごっこはマジやめましょうよ。馬鹿馬鹿しいですよ。マスターは沖縄で遊んでるからいいでしょうけど、僕は疲れてんですから」
「ガハハ!悪ぃ悪ぃ」

「472ったら、新馬戦以来の470台だろ。太目残りじゃねえか?」
「どうですかね。3歳だから成長してるんじゃないですか。どうでもいいですけど、早く買い目決めてくださいよ」
「へい、へい。そんなに怒らなくてもいいじゃん。そうさな〜もし太目残りなら、脚質的に捲り一発だから単は寒い。複勝に10万頼むわ」
「冗談でしょ!そんなお金持ってませんよ。第一外れたら払えるんですか 怒」

「ありゃ!K君怒ってんの?複勝が1.3〜1.7だから、最悪ウルトラ安目でも、1Rの損を取り返して1万儲かると思ったんだけど。ダメ?」
「ダメもダメ。大体1Rに10万買うなんで、マスター1ヶ月に一度あるかないかでしょ。人のお金だと思って無茶苦茶ですよ。1万にしてください」
「ふ〜ん。そう云う事云うんだ。偉くなったよな〜君も。いいよ、もう頼まねえ」

人にものを頼んでるくせに、逆ねじを喰らわしたマスター。
恐れ慄くかと思いきや、K君も猿もの引っ掻くもの。
「そうしてください。では」
「あ〜〜ちょっと待ってお願い。2万頼む」
「仕方ないな〜。とっとと買い目決めてくださいよ」
マスターがK君に告げた買い目は…….。

続きは明日です。
ご迷惑掛けます(≧∇≦)
お付き合い宜しくお願い申し上げます!