北新地競馬交友録

ルメール!何やってんだよ! その1

接客業と云うのは難しい。
お客様の個性が色々あり、例えば自分からよく喋る方と無口な方では、対応の仕方がまるで違う。
それを遣い分けてこそのプロなんだが、いつまで経っても成長がないマスター。
自分と馬の合うお客さん以外には、貝のように口をつぐんでるんだから、毎月ピーピー云ってるのは自業自得だ。
人間にも個性があるように、お馬さんにもそれはある。

「馬混みは周りを気にするので、苦手みたいですね。長くいい脚を使えますから、捲りがハナズリベンジにはピッタリ。途中で手応えが怪しくなっても、無類のスタミナがそれをカバーします」
「うん、今までのレースをつぶさにチェックしたけど、好走している時は捲り切った時だもんな。で、ルーメルJにはその事を…….」
「もちろんです。勝ち負けは時の運、とにかく思い切って捲ってくれと伝えてます」

「△□◇○◀︎◎■△△□◇○◀︎◎■△」
「ぎゃー!助けてくれ〜」
梅田の阪急ナビオでフォーリナーに話しかけられて、悲鳴と共に逃走したマスターとは違って、馬主のマイケル君はオーストラリア人。
イングリッシュで、ルメールJにキチンとその辺りをレクチャーしたそうな。
こう云っちゃなんだが、調教師や厩務員の方は恐らくマスターと同レベルだろうから、フォーリナー同士と云うのは心強い。

「このレースを勝てば、コーフィルドカップに出したいんですよ」
「何それ?」
「オーストラリアで10月の後半に行われる大きなレースです。馬場も脚質も合うと思います」
「そりゃいいね。ハナズゴールでG1をぶっこ抜いた実績もあるし、故郷に再び錦を飾るって事で。ところで物は相談だか、俺の航空券も頼むわ。グレートバリアーリーフに死ぬまで一片潜ってみたいんだ」
「ハハハ冗談でしょマスター」

土曜日にこのブログで書いたマイケル君のロマンとはそう云う事だった。
バット!札幌10R大倉山特別で、「ルメール!なにやってんだよ。ガチアタマ来たぜ!こうなりゃフランスとは国交断絶だ」
マスターが怒りまくるお話しは明日です。

お暑い中、おニャン子クラブ酷暑さゆりな中、申し訳ございません。
またのお付き合い、宜しくお願い致します。