北新地競馬交友録

一度ある事は二度ある

東京電力の福島第一原発処理水の海洋放出をめぐって、彼の国で強い反発が起きている。
『処理水』ではなく『汚染水』と連呼。
SNSはこの件一色で、「汚染水が放出された現場の海水が二色になった」「福島原発事故の影響で、日本のがん患者数が年々増加」などのタイトルが付いた記事等が赤マル急上昇。
無知な人民の先頭に立って太鼓を叩いているのが当局。
福建省泉○市のHPでは「泳いだり海に潜る時間をなるだけ短くしよう」「野菜や果物、穀物の摂取量を増やすなど、口に入れるものを多様化して汚染リスクを下げよう」「雨に濡れないように注意し、汚染エリアの天気予報や風向きをチェックしよう」と、耳を疑うデマがまことしやかに垂れ流されている。

今回の騒動で思い起こされるのが、2012年の日本政府による尖閣諸島の国有化に抗議する反日運動。
北○の日本大使館前で行われた反日デモに数千人が参加。
建物に向かってペットボトルを投げたほか、中○国旗を掲げ、反日スローガンを叫び続けた。
更に、上○や四○省成都、広○省深センなど各地に飛び火。
トヨタ、パナソニックを初め日本の有名企業も暴力行為の標的となり、工場の操業停止や店舗の臨時休業に追い込まれる事態が発生した。

公表される数字が信憑性に乏しく、己に都合のいい数字を並べ立てるのが彼の国の常であるが、それでも目を覆わんばかりの失業率の高さ、1300兆を優にこえていると云われている借金の山。
それらから何とか目を逸らそうと、科学的根拠など犬にでも食わせろとばかり、必死のパッチで汚染水を連呼し、日本叩きに狂奔する彼の国。
事ここに至っては、日本企業が逃げ出す時間稼ぎをするしかあるまい。
それにしても一度ある事は二度ある。
二度ある事は何度でもあるで、今更ジローではあるが、権威主義国家との付き合い方をよくよく考えないと、立ち行かないのを、思い知らされる事態なのである。

「ヨッシャ!デケタ!そのまま、そのまま!アフリカまで走ってもそのまま!」
やけに威勢のいい声を張り上げている北新地の盆暗。
それもそのはず、訳の判らないメインは回避。
鉄板レースはないかと目を皿のようにして専門紙を嘗め回して、白羽の矢を立てたのが札幌平場の8R。
松山Jのセーヌドゥレーヴと、丹内Jのキョウエイブリッサ2頭が抜けていると、ワイド一点5万円を張り付けたのだからたまらない。
3着に5番人岩田ジュニアJのエイシンジェンマが入って330円も付いた。
それが先週の日曜日の話しである。

「マスター!おはようございます。先週はお見事でした。さすがです」は、一昔前なら勝ち組と云われた一部プライム企業で禄を食むk君。
「騒ぐな、騒ぐな。たかが5万が16万5千になっただけの話だがに。年明けからどんだけ負けてると思ってんだ。今年残り18週、悪くても2勝1敗ペースでいかないとダチカンぞ。楽勝でセリーグの覇者になるのが見えている、阪神タイガースとは訳が違うぜ。しかし何だな〜野球界の藤山寛美こと岡田がここまで復権するとは、あのぼんやりした顔が、何やら思慮深げに見えてくるから不思議なもんだ」
毎度お馴染み、日曜朝の馬鹿話し。

「今日はどうします?新潟の『新潟記念』はたまた、小倉の『小倉2歳ステークス』ですか?」
「『新潟記念』は1枠1番ルメールのサリエラから、謙ちゃんのプラダリアと、デムーロのマイネルウィルトスの同居した8枠へ。『小倉2歳ステークス』は、康太のミルテンベルグとジェントル幸のビッグドリームかなとの見立てだが、そうすんなり決まるかね〜。新潟は兎も角、小倉は屋根が屋根だけに危ういんじゃねえかと。案外信二のドナヴィーナスが逃げ粘れば、京都馬主協会的には万歳だろう」とひとくさりするも、なかなか結論を云わないのに焦れたk君。

「結局何買うんですか?また、札幌の平場?」
「何だ!そのぞんざいな物云いは、人生の先輩に対して失礼だ。発表!新潟!夏の終わりの『雷光特別』。新潟千m7枠14番を引いた明秀のイルルージュに死角なし。相手は58キロもあってチイと悩むが、菜々子ちゃんと、初也を比べば腕は初也。1番人気フラッシュアークよりも4番人気ユイノダンディズムを取る。ワイド一点!明秀と初也がいい仕事をしてくれるはず」
「なる程ですね。先週の夢よもう一度ですか」
「喧嘩売ってんのか?Chinaのお茶は二番は効かないが、静岡なら大丈Vだっちゅ〜の」
「…………….何の関係もないんですけど」

彼の国の一度ある事は二度あるは有り難くないが、ワイド一点もう一丁と北新地の盆暗だが……..さて。