北新地競馬交友録

鈍感力

世論調査の中で、比較的信頼出来るとされている、時事通信が実施した8月の世論調査によると、キッシーの支持率は前月比4.2ポイント減の26.6%。
3カ月連続の下落で、5カ月ぶりに政権維持の「危険水域」とされる2割台に転落。
過去最低だった今年1月(26.5%)に匹敵する数字となった。
不支持率は同8.1ポイント増の47.4%で、政権発足以来最高を記録している。

相次ぐ閣僚の辞任、愚息のばか騒ぎ、政権中枢の警察を巻き込んだスキャンダルと違法なお遊び。
エッフェルるい16世の家族旅行に税金が使われ、風を吹け!で大儲け、東京地検特捜部に追い込まれている議員まで出る始末。
普通ならとっくの父さんで辞任すべきで、故安倍ちゃんの一次内閣の辞職と比べたら、冗談みたいな状況。
バット!ご本人は至って余裕だ。
「夏休みだ!買い物でも行くか」デパートでショッピングに勤んでいる。

これらの所業を見るに付け浮かぶ言葉がある。
『鈍感力』、昔の人は上手い事を云ったもんである。
「お宅辞めなさい」面と向かって肩を叩かれても「うん?埃でも付いてる?」なんて云いかねない。
全く持って救いがない人間なのである。
そろそろ、引導を渡す根性のある議員出て来いや!

「おい大丈夫か?ムチ入ってるじゃんか」
『レパードS』信頼の北村友J2番人気エクロジャイトにスタート直後ムチが二発飛ぶのを見て、嫌な予感の北新地の盆暗。
「ダミダ!伸びない!」レースは読み通り前に行った馬で決まったが、肝心のエクロジャイトは4着。
もっとも1着になった5番人気ライオットガールを全く無視しているのだから、例えエクロジャイロが3着に来たとしても結果に変わりはない。

「あったま来たな。こう毎週いいとこなしでやられたら、楽しくもなんともねえじゃん。砂漠に柄杓で水を撒いてるようなもんだ。やれんの〜」これが先週の日曜日の話しである。

「マスターさん、お暑うございます。ご機嫌いかがですか?」は熊本天草出身○原さん。
「いい訳なかろうもん。日向のどじょう、跳ね跳ね死んじまうとは俺の事よ。いい予感はちいとも当たらねえのに、悪い予感はドンピシャで当たるんだから嫌になる。先週の友の見ただろう。スタート直後にムチ入れてんだもん。ただ事じゃねえと思ったら案の定よ。2.3.4着持ってるっちゅうの」
日曜日の朝のお家芸ボヤキ節だ。

「今週はどうしますか?」
「ハンデ戦は難しい。競馬の主みたいなJRAの職員が、ゴール前一直線になるように、斤量を決めてんだから。『小倉記念』は軽量大河のゴールドエクリプスが人気だが、若武者弘平のマリアエレーナが鼻歌混じりで千切りそうな気もする。新潟の『関屋記念』がこれまた難しい。勝ってもおかしくない馬が片手はいると云えば聞こえがいいが、要するにどんぐりの背比べって事だ」

「あれも難しい、これも難しいじゃ〜馬券買えませんよ」
「シャラップ!むちゃんこ堅いレースが一つあるが、勝負師としては、ちと恥ずかしい」
「勝てば官軍でしょ」
「まあな、発表!小倉8R『フェニックス賞』。大成のフタバと将雅のシカゴスイングのワイド一点。1.5倍上等だ!で5万張つける」
「さすがマスターさんです」
「くぬ野郎おちょくってんのか?俺だってメインで3連単を買いてぇが、まるで当たらないんだから、恥を忍んでの験付け馬券だ」
「……………………」

キッシーとタメを張るぐらいの鈍感力。
やられてもやられても、ボヤキながら張り続ける北新地の盆暗、これが外れればナンボ何でも馬券のセンスがないと気が付くはずだが………..さて。