ぎらぎら太陽が 燃えるように
激しく火を吹いて 恋する心は…..。
少し人生に年季の入った諸兄ならご存じ、失踪お騒がせタレントの故安西マリアちゃん唯一の大ヒット、『涙の太陽』の冒頭の部分である。
ぎらぎら燃える恋ならばいいが、わがニホリカ全土がぎらぎら太陽に蹂躙されている。
報道の言葉を借りれば、危険な暑さにギブアップ状態である。
今日も、北海道から九州にかけて、朝からドント晴れ。
各地で気温がぐんぐん上がり、全国のアメダス地点の9割以上で30℃以上の真夏日。
35℃以上の猛暑日地点も4割近くで予想され、熊谷や前橋、甲府では39℃、京都は38℃、東京や福岡は36℃。
「ニホリカいち暑いのはうちだ!」なんて、ジャンボ気温計の前で、脳天気な事を云っている場合ではない。
一歩間違えば、熱中症でこの世とオサラバする羽目になる。
おじいちゃん!おばあちゃん!エアコン代けちって入院する方がよっぽど高く付くョ!
しっかり冷房を効かせて、この危険な夏を乗り切ってくださいませだ!
「おい、弘平やめろ!遠慮しろって!おい、おい、そりゃねえだろうが」
北新地の盆暗がテレビを見ながら、低いマンションの天井を仰いだ『中京記念』。
長い直線が故に、逃げ切るのは至難の業とされる中京1600mを、松山弘平Jのエスコートで、8番人気セルバーグがまんまと逃げ切ってしまった。
「2番人気のディヴィーナはもちのロン、2.3.4.5着。11番人気皇成サブプライムアンセムまで持ってるっちゅ〜の。弘平をあんなに楽逃げさせるなんて、どうしようもねえな。もう競馬なんて辞めたいぜ」が、先週日曜日の話しである。
「マスターさん、おはようございます。先週は参りましたね。下級条件なら兎も角、オープンで中京をあんなに見事に逃げ切るレースは久しぶりに見ました」は熊本天草出身○原さん。
「何を呑気な事云ってんだ。こちとら弘平の馬券なんて一銭も買ってねえよ。中京だぜ、中京。本来ならゴール手前200で、はい!お疲れさん。差し馬の皆さんプリーズだろうが。ありゃ〜弘平が上手いと云うよりも、鈴を付けに行かない他の屋根がアンパンマンて事よ」
「アンパンマン?なんですか?それ」
「アンポンタンの愚か者と云えば角が立つだろうが遠慮してんだ」
「なる程ですね。さすが顔に似合わずお育ちがいい。で、今日は新潟の『アイビスサマーダッシュ』でしょ。ご贔屓の柴田善臣Jが人気薄で狙い目なんじゃ〜?」
「この野郎なんで知ってるんだ。やっと待望の外枠を引いたからな。過去のレースからファイアダンサーが4.4倍の1番人気で、マウンテンムスメが30倍の10番人気と云うのはアンコなめちょろぴん。幾ら大先生だからってこのオッズはねえよ。まあ、馬が疲れる前に大先生が疲れる可能性があるんで、単勝3千複勝5千の声援代って事にすっか」
「じゃあ、狙いは札幌の『クィーンS』ですね」
「おう!断然人気になるオークス3着のドゥーラだが、何故かこのレースは3歳馬には分が良くねえ。『函館記念』でいいレースをしたルビーカサブランカにルメールが乗り替わりで跨る。あともう一頭は、このレースを過去3着、2着と好走しているサトノセシルに売り出し中の佐々木大輔と来たもんだ。来年辺りは流石に繁殖に上がるから狙うなら今でしょ!の林修先生だっちゅうの。発表!3連単フォーメーション、一列目、二列目、三列目にドゥーラ、ルビーカサブランカ、サトノセシルの3頭。二列目、三列目にプラス内からコスタボニータ、ライトクオンタイム、イズジョーノキセキ、三列目にプラス、キタヴィング、ジネストラ、ミスニューヨークの3頭。105点一目4百でご機嫌伺いだ」と結論付けた。
危険な夏に蹂躙されているのが我がニホリカ。
札幌「クィーンS』のドゥーラは危険な人気馬と手広く馬券を購入するようだが……..本当に危険なのは負けても、負けても馬券から離れられない北新地の盆暗のなのかも知れない。