1週間に一度のお楽しみNHK大河ドラマ『どうする家康』が、前半の山場を迎えている。
我らが兵庫県が生んだスーパー女優、有村架純ちゃんが演ずる『瀬名姫』、愛称『築山殿』がご謀反。
嫡男信康と、戦のない世となることを夢見て、武田重臣穴山信君、間者・千代らを築山に招いて密議を巡らした。
その噂を聞きつけて、踏み込んできた家康に、織田に伏せたまま、徳川、武田、北条などが繋がって『慈愛の国』を作る策を明かし、「全ての責めはこの私が負う覚悟。同じ夢を見てくださいませ」と頭を下げたのだが。
因みに『築山殿』の愛称は、『瀬名姫』が常に愛でていた築山をほどこした庭に面した部屋に、寝起きしていたところから来ている。
『雌鳥が鳴けば国が滅ぶ』。
元々はお隣の国の諺であるが、こんな偏見に満ちた発言は、現代では許されるべくもないが、戦国時代では一理あったのは、戦を含めた悲惨な現実を目にする事が少なかった女性に、バランスのいい判断が出来たかどうかと云う事である。
少なくとも、『長篠の戦い』で、織田•徳川連合軍にコテンパン太郎にやられる武田を見たならば、こんな馬鹿な行動には出なかったであろう。
『子曰、唯女子與小人、爲難養也、近之則不孫、遠之則怨』by論語
久しぶりの漢文。
子曰わく、女子と小人とは養い難しと為す。
これを近づくれば則ち不孫なり。これを遠ざくれば則ち怨む。
マジカル偉そう!
反省しろ孔子。
判断を間違う事は、どんな人間にもある。
私などは、間違い過ぎて一周回って帰って来たなんて事が万度。
穴が掘れるならニホリカの向こう側まで掘りたい気分。
何が正解だったか?結局、先にならないと判らないものではあるが。
そんな『築山殿』こと『瀬名姫』がご謀叛に脚を踏み出す回のNHK大河ドラマのタイトルは、『築山へ集え!』である。
「謙ちゃん!ヤバシ!詰まってる」
北新地の盆暗が阪神競馬の直線で悲痛な声を上げた。
それもそのはず、『宝塚記念』、ルメールJのイクイノックスから枠連で何点も買っているが、池添Jのスルーセブンシーズン以外は全て元取り。
勝負はゾロ目の3ー3でニャンと!20,000円も買っているのだから事態は深刻である。
「謙ちゃん捌け!そっから伸び来い」その叱咤激励に応えて、大勢を立て直したスルーセブンシーズンが激走で2着を確保。
なんと3ー3の枠連が、2280円も付いたのだから万歳三唱。
「サウナじゃ!サウナ。○原さん、神戸サウナのマッサージ70分コースに繋ぎいれろ」
「アイアイサー!」
今年初めての大勝ちに、いいカッコしいの盆暗が右手を突き上げたのが、先週の日曜日の話しである。
「マスターさん、おはようございます。先週は有難うございました。やっぱ神戸サウナのマッサージは最高ですね。極楽、極楽」は熊本天草出身の○原さん。
「まあな、俺も随分と燻って来たけど、やっと競馬ってもんが見えた気がする。今年ナンボ負けとるんない。これからビシッと取り返してやっからョ。今日はどうする?寿司か?肉か?鰻もいいやね」
年明けからまるで当たらず、連戦連敗。
ローソンの法被を着るだけじゃ凌げないと、夜中の缶拾いまで覚悟した人間が少しばかり蘇った。
「今日は『ラジオNIKKEI賞』ですか?はたまた中京の『CBC賞』ですか?」
「そうよな〜、快速自慢が集まった、サマースプリントシリーズ第二弾『CBC賞』が面白いんでないかぇ。まともなら前目に付けれて、末もしっかりしている瑠星のマッドクールだろうが。この時期の中京はそったら簡単じゃねえぞ。発表!三連単1列目、2列目、3列目に大河のエイシンスポッター、まだ若いものには負けん!康太のトゥーラヴェスーラ。2列目、3列目にプラスで内から1.6.10.11.12の60点一目2百。マッドクールが鼻歌混じりで勝った時の保険の馬連で8から1.3.6.9へ平に1万。締めて5万と2千でご機嫌伺いだ」と相成った。
NHK大河の『築山へ集え!』ならぬ快速自慢は『中京へ集え!』の『CBC賞』だが…………さて。