北新地競馬交友録

強いが

「みなさん これが最後です さようなら さようなら」
先の不幸な大戦で、1945年8月15日に無条件降伏をしたニホリカ。
当時ニホリカ領だった樺太では、一方的に条約破棄した彼の国の軍隊が怒涛の如く押し寄せ、8月20日に真岡に上陸。
真岡郵便電信局勤務の女性電話交換手12名のうち10名が局内で自決を図り9名が死亡する悲劇が起こった。
そんな過去を紐解くと、彼の国がいかに信義にもとる事を平気でするかが判る。

現在、無理くり戦争を仕掛けられているのがウクライナ。
彼の国には彼の国の事情がとか、これ以上被害者を増やさないために降伏した方がいいなんて、したり顔で発言したコメンテーターがいたが、とんでもない話しである。
弱みを見せたら、好き放題やられるのがハッキリしているのに、白旗を上げる馬鹿はいまい。
バット!石油や天然ガスなどの資源が豊富な大国。
しかもドイツに攻め込まれた『レニングラード包囲戦』では100万人がタヒッるも一歩も引かず、900日を耐え切ったぐらい人命を軽く扱う伝統も厄介である。

そんな中、ウクライナのゼレンスキー大統領が、『G7サミット』開催中の我がニホリカを電撃訪問。
各国の代表達に、「支援をよろしく。」外交を繰り広げた。
当初は、元コメディアンと揶揄されて来たが、なんの、なんの南野陽子。
性根が座った漢である。
彼の国の弱点はなんだと考えるに、プー君の健康問題ぐらいで、戦争継続能力は高い。
大義なき戦争の被害を受ける全ての人のために、プー君にはそろそろ遠慮して欲しいなるなりである。

「ルメール!伸びろ!伸びろってんだ馬鹿野郎!」
北新地の盆暗が下品で失礼なシャウトを飛ばしたところがゴール。
『ヴィクトリアマイル』ソングラインの末脚はもちろん、安く見ていたソダシもマイルならジツリキがあるところを見せた。
まず大丈夫と思っていたスターズオンアースは、残念無念の3着で、枠連の軸なのだから、当然の事ながら馬券は鼻も噛めないゴミと化したのが先週の日曜日の話し。

「マスターさん、おはようございます。先週のルメールはイマイチでしたね。」は熊本天草出身の○原さん。
「そうだよな〜。間違いで横典のロータスランドでも残ってたらヨシだったんだが。スターズオンアースにはちいと距離が短かかったか。それにしても恐ろしいぐらい当たらねえな。何も夢見る爺さんで万馬券狙ってるわけでもねえのに。マジカル馬鹿馬鹿しくなって来た。毎週5万両ばら撒いて歩いてるようなもんだぜ。」のボヤキ節は日曜日の朝のお約束である。

「馬券は当分お休みですか?」
「ああ、そうすると云いたいところだが、『オークス』だろ。しかも俺が一等お世話になっている京都馬主協会会員さんの愛馬が2番人気だ。昨日の土曜日もあ〜でもない、こ〜でもないと店で作戦会議。化け物が一頭いてるから結局、距離適性とルメールの騎乗に望みを託そうと云う話しさ〜ね。あいつさえ、いなけりゃな〜。こっちは馬体回復やら、テンションを上げないようにと、やんわり調教してるのに、唸るような走りでラスト10秒台を軽々と叩き出すんだから嫌んなる。」

「馬券はどのように?」
「勝率43.8% 複勝率72.9% 単回収率143.5%。ルメール様の府中の2400は神だ。単勝2万、複勝3万。昨日下ろして貰ったシャンパン代で勝負だ。」
「相変わらずせこい事云ってますね。」
「仕方ねえだろうが、財布がスカラカンなんだからョ。お宅もあんまり俺に近寄らねえ方がいいぜ。ボンビーは新型コロナウイルスより感染力が強いらしいから。」
「……………………」

彼の国とためを張るぐらい強い川田Jのリバティアイランドに、敢然と挑むルメールJ。
なんとかしてくれ!