1週間に一度のお楽しみNHK大河『鎌倉殿の13人』が始まった。
小栗旬演じる北条義時が、頼朝13人の家臣団の中で、激しいパワーゲームを繰り広げながら武士の頂点に立つまでを描く。
ニホリカhistoryは大好きなれど、平家から源氏の世に移り行く時代をスタートとする中世は難しい。
なにせ、同じ苗字の人物が次から次に登場。
更には、あっと云う間に寝返りや裏切りで敵味方が入れ替わる事も関係している。
一回見逃すと、ストーリーが判らなくなる。
そんなこんなで、一年間通してウォッチし続けれるかの不安はあるが、それを補って余りありそうなのが希代のヒットメイカーの三谷幸喜大先生の降臨。
NHK大河の脚本を手掛けるのは3回目で、1回目の『新撰組!』はじゃりタレの飛んだり跳ねたりで見なかったが、2回目の『真田丸』は文句無しに面白かった。
三谷幸喜の脚本の秀逸なところは、先週放送された『鎌倉殿の13人』でも、いかんなく発揮された「かろみ•面白味」ではなかろうか。
NHK大河は一年間のロングランである。
毎週、毎週、しかめっ面をして肩を怒らせていたら、演じる方も、観る方も息が詰まってしまう。
今週は面白かった、やれ、つまらなかったなどとシャカリキになる事はない。
2022年の師走の風が街中に吹く頃、「『鎌倉殿の13人』なかなか良かったじゃねえの。」
そんな感想を持つ事が出来れば良しなのである。
「マスター、おはようございます。先週の『シンザン記念』は痛恨でしたね。」は、「リモートワークが増えて、いい時代に生まれて来た。」と新型コロナウイルス禍で苦しんでいる人が聞いたら、ほげたの一つも張られそうなK君。
あの会社が潰れる時は、我がJapanが無くなる時だろうなんて云われているところに勤めているのだから、タチの悪い風邪に振り回されてササラモサラにされ自滅している、オツムの弱い庶民など眼中にないのであろう。
「ああ参った。前の日の土曜日、店で阪神馬主協会の会員さんと、ルメ公のラスール、クリスチャンのソリタリオの同居した2枠から流せば自動的に当たると話していたのにョ〜。2ー2を3万、2ー6を2万買うと予算が5万だから、若武者弘平のカワキタレブリーまで駒が廻らねえ、でもって馬連にしたのが運のつき。軸のラスールがスタートで安目を売って、道中も折り合いを欠き、よしゃ〜いいのに直線でインを突いてジ・エンド。ルメ公の野郎いつまでハッピーニューイヤーやってんだ!怒り狂ったが後の祭りョ。こんな小学生でも取れるような馬券を逃すようじゃ〜今年も前途多難だ。」
日曜日の朝お約束のマスターのボヤキ節が炸裂している。
「今日は『日経新春杯』ですね。」
「そうよな〜。4着大好きデムーロのステラベローチェがずんない人気だが、弟のクリスチャンも帰国した事だし、そろそろガス欠だろう。狙いはズバリ土曜日の『愛知杯』を軽くぶっこ抜いた豊のフライライクバード。馬なのに、鰻やういろがそんなに好きなのかって云うぐらいの中京巧者。2200ならまず馬券になる。発表!ステラベローチェとのワイドに3万、馬単!フライライクバードからステラベローチェに2万!夏の背広で裏なしだ。」と結論付けた。
NHK大河じゃないが、競馬も一年休みなく続く。
マスター!馬単裏なしなんて松の内が明けたばかりだと云うのに………気合い入れ過ぎだ!一年持たないよ。