北新地競馬交友録

頼りになるのは

学問の分野の一つに社会学がある。
カバーする範囲があるようでないものだから、色んな学者が犇めいている。
その社会学の分野で、ミーハー的ではあるが、有名な一人が宮台真司である事に、異論を挟む人はそう多くないと思う。
兎に角出たがりだから、YouTubeなどでも常に出没している。

お得意のワードは、『日本社会の劣等性』。
少しばかり目鼻を効くニホリカ人なら誰でも知っている、日本人はお馬鹿集団で、社会構造が世界の先進国と比べて著しく劣っている。
極論を云うならば馬鹿の集まりである。
そんな事を常に発信して悦に入っているのだから大した人物ではない。

もう一つよく取り上げててるのが、イタリアの哲学者アガンベン。
「この新型コロナ禍、人々の意識が『むき出しの生』だけに向けられているのではないか?」
「はぁ〜?むきだしの生?なんの事でっか?意味ワカメでんな〜。」
京橋の立ち飲み屋でたむろしているお父さん達からは鼻で笑われるようなフレーズだ。

砕き倒して云うならば、兎に角生き残る事に必死で、文化や伝統、あるべきであろう社会のカタチ。
そんな物に対して、むき出しの生のみに意識が囚われているが故に、感性が鈍感になり、存在する事すら忘れてしまっている。
ざっとそんなところであろうか。
こんな事は、わざわざ宮台真司やアガンベンに云われるまでもなく、我がJapanには大昔から、「命あっての物種」なんて諺まである。

「じゃ〜宮台先生様、どうしたらよかんべ?」と尋ねても、具体策は「小さな集合体……..。」云々で、まるで役に立たない。
そんな頭デッカチで、言葉を操って世間を煙に巻く学者様とは、一線どころか、異次元のスタンスで、どれほどバッシングを受けようが、「どっからでも掛かって来い!」と仁王立ちなのが、令和のジャンヌダルク、医師で元厚生労働省医系技官の木村もりよちゃんである。

つい先日の、ABCテレビで放送された『教えて!ニュースライブ正義のミカタ』でも、オミクロン株が猛威をふるう新型コロナウイルス対策について、「岸田首相は国民のため終息宣言を出す覚悟を」
「政治家が覚悟を決めるしかないんです」
「市中感染がこれだけ広がっている。もう明らかに風邪のウイルスに近づいている」
「濃厚接触者を隔離する現時点のやり方では、医療機関がつぶれてしまう」
「今のやり方はゼロコロナ路線」
「医療従事者がいなくなったら重症化対応できなくなる」


更には、 「政府も分科会も、コロナとの2年間の闘いにおいて、『気の緩み』『人流抑制』一辺倒。こんなバカげた分科会をおいておくこと自体、おかしい」
「すでにコロナは医学とか科学ではなく、もう利権と政治パフォーマンスの世界です」
「水際対策でウイルスが止まるなんて正気の沙汰ではない。」
「こんなバカげたことは早々にやめるべきです」
ニャンとも判りやすい。
しかも、発言の一つ一つがストンと腹の中に収まる。

女性にしとくのは勿体ないなんて云うと、昨今は後ろから丸太を背負わされるのがオチなので撤回するが、屁理屈ばかりを並べたり、幽霊病床で肥え太っている老害達には早々に退場して貰うべしだ。
もりよちゃんは素晴らしいなるなりである。

「マスターさん、新年明けましておめでとうございます。『金杯』の日はまるで連絡がなくて、どうされているかと、K君と噂していたんですよ。」は、熊本天草出身○原さん。
「ああ、4泊5日で短い草鞋を履いていた。空港も飛行機も押すな、押すなの大盛況、やっとマニーを持ったまま死ねねえと世間様も気が付いたかと喜んでいたら………。昨日の空港の写真を見て驚いたぜ。殆ど人がターミナルにいねんだもの。地獄の釜が開いて、運輸も宿泊も飲食もまたまた厳しい時を向かえる事になった。いよいよ松本伊予でもたねえかもな。」とひとくさり。

「『京都金杯』は買ってたら取れてたんじゃ〜?」
「うんにゃ、頭のザダルは買えるが、2着ジェントルのダイワギャグニーは真っ先に切ってた。ほら正月だ!で喜び勇んで買ってたらアッチッチのヒロミ郷になってたところョ。な〜に競馬なんて毎週やってんだ、慌てる事はなかろうもん。それに今日の『シンザン記念』は牝馬ながら、ユダヤのダイヤモンド職人が仰け反ったと云うぐれぇ堅い馬がいる。ズバリ!ルメ公のラスールだ。新馬戦を上がり34.0で鼻歌混じりで楽勝だぜ。」

「馬券はどのように、若駒だけに幅広く買われた方がいいんじゃ。」
「たわけ!単勝2.3倍の一番人気が軸だぜ。多くても3点でいてこます。馬連!本線はクリスチャンのソリタリオで3万、ノリノリ若武者弘平カワキタレブリー、横典のマテンロウオリオンに平に1万づつでどうだ。」と結論付けた。
マスター、医師で元厚生労働省医系技官の木村もりよちゃんのように、意気地なしの男どもを蹴散らして、牝馬のラスールが爆走するとの見立てのようだが………さて。