『銭形平次』by かずお ふなき
男だったら 一つにかける
かけてもつれた 謎をとく
誰がよんだか 誰がよんだか 銭形平次
花のお江戸は 八百八町
今日も決めての 今日も決めての 銭がとぶ
やぼな十手は みせたくないが
みせてききたい こともある
悪い奴らにゃ 悪い奴らにゃ 先手をとるが
恋のいろはは 見当つかぬ
とんだことさと とんだことさと にが笑い
道はときには 曲がりもするが
曲げちゃならない 人の道
どこへゆくのか どこへゆくのか 銭形平次
なんだ神田の 明神下で
胸に思案の 胸に思案の 月をみる
新型コロナウイルス禍の前に、ガースこと第99代内閣総理大臣菅義偉君が散った。
それにより、自民党総裁選が実施される。
ロケットスタートを決めたのが、お公家グループの代表岸田文雄君である。
「総裁を除く党役員は1期1年、連続3期まで」と2Fに宣戦布告をブチ上げた。
岸田文雄君に続いて立候補を表明したのが、奈良のベビメタおばさんこと高市早苗ちゃん。
保守色が強いためか、マスコミに目の敵にされるも、やんわりとした奈良弁?を駆使しながら、一歩も引かない受け応えはお見事。
今回は厳しくても、我がJapan初の女性宰相の目は大有りだ。
そして、3番目の男がクラッシャー河野太郎君。
出馬会見をガン見していたが、どうにも歯切れが悪い。
マスコミは主義主張の凍結だと云っているが、先の不幸な大戦中ならば転向と云われても仕方がない内容だ。
そもそも、閣僚をオファーされた時点で、それまで頭から湯気を出して反対していた原発に関して、口にチャックをした過去がある。
後は、出るのか出ないのかフニャフニャしてるバッシーこと石破茂君。
周りから何と云われようと立候補に執念を燃やす野田聖子ちゃん。
ガースに一喝されて、尾っぽを巻いて逃げ出した下村博文君。
ジェンダー差別だとお叱りを受けるかも知れないが、明らかに女性の方が気合い入ってるな〜と思う、今日この頃なのである。
「マスター、おはようございます。先週の『すずらん賞』おめでとうございました。まあ、9頭立てで黛Jの最低人気と道営馬以外の5頭も買ってるんですから、そりゃ〜当たりますよね。よく利益が出ました。もってますね〜マスターは。」
「くぬ野郎、朝から嫌味な野郎だぜ。いいわ、いいわで『新潟記念』を買ってたら、12番人気デムーロのマイネルファンロンの大駆けで、畳を掻きむしる羽目になっていた。和生のトーセンスーリア、横典のクラヴェルは買えても、マイネルファンロンは買えねえョ。脩のサダルなんて捜索願いが出てんだからどうしようもねえやね。」とひとくさり。
「今日は『セントウルS』ですね。」
「ああ、希代の快速牝馬、レシステンシアちゃんが不動の軸だろう。しかも屋根がルメ公だぜ。反則じゃねえの。鼻歌混じりでゴール板を駆け抜けるのがハッキリ見える。」
「予知能力を身に付けられましたか?」
「へい、へい。そうやってたんと人を馬鹿にしてりゃ〜いいさ。もう9ヶ月も働いてねんだ。どうせ居ても居なくても、世の中にゃ〜なんの関係もない人間だからョ。」と拗ねまくっている。
「まあ、まあ。馬券の方はどのように?」
「馬連!レシステンシアから若武者弘平のカレンモエ、中京の鬼プリンスのピクシーナイトに平に2万。元返しで、内からデムーロのラウダシオン、スグルちゃんのジャンダルム、康成のクリノガウディーにこれまた平に5千。予算をチイとばかしオーバーだがな。頼りにならねえ牡馬を嘲笑うように、レシステンシアちゃんとカレンモエちゃんの牝馬ワンツーが本線ョ。」と結論付けた。
自民党総裁選は、『銭形平次』風に云うなら「どこへいくのか、どこへいくのか」で、河野太郎君を始めとする男性達は当てにならぬ。
競馬も右へ倣えだろうとレシステンシア信頼のマスターだが……………さて。