北新地競馬交友録

男と女

『黒の舟歌』by あきゆき のさか

男と女のあいだには
深くて暗い河がある
誰も渡れぬ河なれど
エンヤコラ 今夜も舟を出す
ROW & ROW ROW & ROW
ふりかえるな ROW-ROW

おまえが十七おれ十九
忘れもしないこの河に
ふたりの星のひとかけら
流して泣いた夜もある
ROW & ROW ROW & ROW
ふりかえるな ROW-ROW

あれから幾年漕ぎつづけ
大波小波ゆれゆられ
極楽見えたこともある
地獄が見えたこともある
ROW & ROW ROW & ROW
ふりかえるな ROW-ROW

たとえば男は阿呆鳥
たとえば女は忘れ貝
まっ赤な潮が満ちる時
失くしたものを想いだす
ROW & ROW ROW & ROW
ふりかえるな ROW-ROW

おまえとおれとのあいだには
深くて暗い河がある
それでもやっぱり逢いたくて
エンヤコラ 今夜も舟を出す
ROW & ROW ROW & ROW
ふりかえるな ROW-ROW

2月3日のJOCの臨時評議員会後の会見で、会長である森元総理が女性蔑視、性差別的な発言をしてスッタモンダの末辞任が決定。
全文を読むと、こんな事を公式の会見で云うか?と首を傾げざるを得ないが、後5ヶ月と迫った『東京オリパラ』の直前で辞任しないといけないかと問われれば微妙である。
委員長の後任は女性にするしかないなどとの報道も流れている。
大会を運営する能力よりも、性別に重きをおくなどとは本末転倒の極みであろう。

実は、当初開催が決まった時点では、何の感慨もなかったどころか、やるべきではないと考えていた。
そもそも『東日本大震災からの復興五輪』と位置づけた時点で大嘘。
被害の大きかった東北から、恩恵を受けて来た開催都市である東京が、被災地に如何程寄り添って来たかと鑑みれば限りなく薄情であったからだ。
他人の痛みは100年我慢出来る丸出しで、自分達がお祭り騒ぎをしたいだけの開催に大義はないと思っていた。

昨年の10月末、「延期はされたが、人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証しとして開催し、東日本大震災の被災地が復興を成し遂げた姿を世界に向けて発信する場にしたい。」と啖呵を切ったのはガース総理。
冗談は芳子さんだ。
誰が新型コロナウイルスに打ち勝ったと云うのだ?
ボロ負けの連発で、背中を丸めて小さくなっている。
このままでは、新型コロナウイルスで死ぬ前に、経済のシュリンクや、国民の分断によって引導を渡されてしまいかねない。

現在、東京を中心として一都二府七県に、2度目の緊急事態宣言が発出されているが、いくら自粛を呼び掛けようが、前回の発出時と比べればかなり人出が増えている。
インフルエンザと比べて感染力は強くても、ここまで恐れるウイルスなのか?
陽性者数が減って来ているのは、僅か数時間の飲食店の時短のせいなのか?
政府の対策は正しいのだろうか?
クエッションだらけで、国民は何かがおかしいと気付いている。
この空気を変えるためには、6月末で医療従事者と高齢者へのワクチン接種を済ませ、一気に新型コロナウイルス対策の抜本的方向転換を図るしかない。
その起爆剤が『東京オリパラ』だ。

昨年初めの新型コロナウイルスが発生した時点では、未知のウイルスと云う事で致し方なかったが、徐々に実体が明らかになって来ても思考停止状態。
欧米に比べて、我がJAPANが神風と云うべき僥倖に恵まれたのに、少しもそれを活かす事が出来ていない。
マスコミの煽りになす術もなく、某テレビ局のいち社員までが、国の新型コロナウイルス対策に大きな影響を与えている。
更にはゼロリスクなどと、およそウイルス学者からすれば冗談みたいな話しをして、それを政治的に利用しようとする輩まで出る始末だ。

そんな中での舌禍。
女性は話しが長いとか何を持って云うのか?
話しが長い人間は男性にもいくらでもいる。
マイナスな事であれ、プラスな事であれ、性別は関係ない。
人生いろいろ 男もいろいろ 女だっていろいろの島倉お千代さんである。
お互いを認め合い、敬意を持って接するしかないのだ。
どこぞの国のお馬鹿な議員達みたいに、白いジャケットを来てゾロゾロとデレゲーションを繰り広げても何の解決にもなるまいに。

野坂が歌ったように、男と女の間に深くて暗い河があったとしても、それでもやっぱり逢いたくて
エンヤコラ 今夜も舟を出すのだから。

「裕二!押せ!頼む!」両手拝みでパンサラッサに声援を送るマスターだが、絶望的な末脚で迫る藤岡康太Jのワールドウインズ。
掴み掛けた8万円をバシッとはたき落とされてしまった。
結局、薬局、郵便局でガミ興行とは泣けて来る。

「マスターさん、おはようございます。勝ったと思いました。」は、熊本天草出身の○原さん。
「ああ、菜七子が色気ありで番手に控えたものの、裕二がグンバツの位置取り。ほぼ読み通りの展開だったが、道中スキップしていた康太にやられるとは、つくづく俺って人間は運がねえ。あんな脚が使えるならこんなレースに出んなっちゅ〜の。マンオブスピリットが出遅れ、ガッツポーズして損こいたぜ。もし俺に息子がいたら、競馬だけはしちゃなんねえとくどい程説教を垂れる。毎週こう心臓に悪ぃ事やってたら早死にだ。」と、お約束の嘆き節。

「今日はどうしますか?」
「阪神にお馬達が帰って来た。『京都記念』将雅に乗り替わりのラヴズオンリーユーが阪神内回りを得意にしているが、竜二のスティフーリッシュや、豊のワグネリアンだって虎視眈々だ。見るだけにしておこう。発表!最終12R、伸び盛り豊のテンテキセンセキと岩田の小倅メイショウマサヒメ。4歳牝馬、牡馬が仲良く並んだ3枠に期待。相手は調子がやっと出て来た将雅ルモンド5枠。何をイチャチャしてんのョ、あたしだって負けてないんだからで、セン馬フルキチ先輩ダンケシェーンの7枠まで。3ー3、3ー5を平に2万。3ー7を元返し1万で何とかして貰おう。」と結論付けた。

世の中には、男と女だけじゃないと、古川Jのダンケシェーンまで押さえたマスターだが…………さて。