北新地競馬交友録

身動き

6月18日以来、一度も記者会見を開かない我らが安倍ちゃんの近況として流れたのが、「吐血した!事態は深刻だ。」。
真偽のほどは定かではないが、その安倍ちゃんが、広島市内で約1カ月半ぶりの記者会見に臨んだ。
もちろん会見の中心は、『新型コロナウイルス』に関してである。
「現状は4月の緊急事態宣言時とは大きく異なっている。その点を説明させてほしい」。
重症者数、死亡者数、検査体制、医療提供体制の数値を列挙。
「再び宣言を出す事態とならないよう、必要な対応を速やかに講じていく」と述べ、更に「新型コロナについて割と時間を取って話をした。今後も節目節目に会見をしたい」と会場を後にしたのである。

何が何でも大事にしたいテレビを中心としたマスコミ。
新型コロナウイルス禍を武器に、権力の奪取を目論む小池東京都知事や、本当に東大?と首を傾げたくなるような愚鈍さが目立つ大村名古屋県知事、人がいいだけで県民より本人がパニックになっているデニー沖縄県知事。
緊急事態宣言を、「だから云ったでしょ!」と、天下の宝刀とばかりに振り回す知事達に、菅官房長官は「直ちに基本的対処方針の変更が必要となるとは考えていない」と突き放し。
安倍ちゃんも、緊急事態宣言を再度発出するつもりはないと明言している。

これは、いたってまともな話しで、PCR検査の拡大で陽性者数は増えても、死亡者や重症者がそれほど増えていない。
その原因の科学的証明はまだ出来ていなくても、これは厳然たる事実である。
つい先日も、国立感染症研究所の研究チームが、3月からの感染拡大では、欧州系統の遺伝子配列を持つウイルスによるクラスターが全国各地で複数発生した。
6月中旬からは、東京を中心に新たなタイプの遺伝子配列のウイルスが出現している。
現在、急速に増加している全国の陽性患者の多くが、新タイプに属していると発表した。

ワイドショーの制作意図を受けて、「春先の流れから2週間後に重症者や死者が爆発的に増える。」と胸を張っていた、感染症の専門家を騙るコメンテーター達がいかに嘘っぱちを並べていたのかがはっきりしたのである。
問題は、経済が新型コロナウイルス禍によって、著しく毀損されている事だろう。
飛行機や新幹線、観光、飲食、デパートはもちろん、裾野の広さではピカイチの自動車でも、TOYOTAが下請けに因果を含めて辛うじて黒字を確保しただけで、後は全て赤字。
先の不幸な大戦になぞらえるならば、不沈艦サイパンが陥落して総崩れの状態である。

数少ない信頼出来るシンクタンクの一つ、大和総研の熊ちゃんによると、今すぐ新型コロナウイルス禍が収まってもGDPがマイナス30兆円。
不良債権発生による金融危機が起これば60兆円ぐらいは軽く落ち込むらしい。
それが事実なら、我がJAPANは崩壊する。
何よりも失業者が巷に溢れ、企業の倒産が続出する事態が目の前に迫っているのだ。

安倍ちゃんも、「感染力は強いですが、毒性は高くありません。指定感染症2類を撤回したいと思います。これによって、医療崩壊を抑える事が出来ます!」と云いたいのは、ヤマヤマ世界の山ちゃんだろうが………….。
とにかく、小学生でも判るような嘘を、モリカケや桜で付いてきたものだから、国民の信頼はなく、支持率がそれなりなのは、替わりの人材がいないだけなのが自分でも判っている分、強気に出る事が出来ない。

かと云って、再度『非常事態宣言』を発出すれば国が滅びる。
身動きを取る事が出来ないのだ。
記者会見で、「節目、節目。」と云ったのは、国民が実際の数字を冷静に受け止め、「騒ぎすぎなのかも?」。
そんな空気が醸成されて来たら出張りますから。
そんな意味合いなのであろう。
「まだ質問があります!」と声をあげていた某新聞の記者に対し、首相官邸の報道室職員が腕を掴み質問を阻害しようとしたと大騒ぎする前に、己の新聞の記事を見て反省する必要があるのではないだろうか。
兎に角、安倍ちゃんは、身動き取れないんだから。

「マスター、先週、新潟の8Rは残念でしたね。せっかく6枠武藤Jのファイヤーテーラーが来たのに。肝心のミヤコシスターの岡田Jとリリーミニスターの酒井Jがアウトで。せめて小牧Jが突っ込んでくれたら、取り損でも幾らか返って来たんですが。」は競馬友達のK君。
「そうよな〜。岡田とか酒井のあんちゃんを買った俺が馬鹿なんだョ。それにしてもシンゼンマックスの明良にはびっくらこいた。関東所属なんで知らなかったが、あったら強気に乗る奴とはな。まだ13勝だが、その内いい事もあんじゃねえの。普通なら、余計な事しやがって馬鹿野郎!だが、今回は敬意を示そうじゃねえか。」と珍しく朝から若手を褒めているマスター。

「今日はレパードSですか?エルムSですか?どちらも面白そうですね。」
「ああ、面白ぇだろうョ。バット!面白れぇのと、当たるのとは別だ。将雅のデュードヴァンと、デムーロのラインベックが走るレパードSの方が幾らか当たりそうだが、どちらも難しい。先週、5万がとこヤラレタから、今週は何が何でも当てに行く。ズバリ!札幌2R。この暑さでお達者クラブはヨレヨレだが、トレトレ、ピチピチ蟹料理〜の若手2人に頑張って貰おう。1番人気は大成のヒボン。2番人気は拓也から乗り替わり温心のエンジェルティアラ。一目散に逃げるしか能のねえ温心は心配ねえが、慎重な大成がチイとでも控えたら危ねえ。なんせ競馬だ、前パッチンされたり、蓋をされたら絶対馬券になる保証はねえだろう。」

「馬券はどのように?」
「ここは安全策で温心と大成のワイド。今のところ2.1だが、最終的には1.8ぐれぇかな。まともに走りゃ〜この2頭の世界なんだから上等だろう。ワイド1点9ー11に5万でいてこます。」と結論付けた。
我らが安倍ちゃんは新型コロナウイルスに身動きが取れないが、団野Jが包まれて、身動きが取れないような事がないよう、積極的なレースを望むとのマスターだが………さて。