北新地競馬交友録

同病相憐

『同病相憐』by 呉越春秋  闔閭こうりょ内伝

同病相憐
同憂相救
驚翔之鳥
相隨而集
瀬下之水
因復倶流

同じ病気、同じ悩みをもつ人は、互いにいたわり同情し合う事を云う。

先の不幸な大戦で我がJapanと同盟を組んだItaliaが、新型コロナウイルスに蹂躙されている。
死者が1万4681人、感染者に至ってはニャンと!11万9827人となり12万人に迫っていると云うのだから、猶予せざる事態なのだ。
あまりの急激な感染者の増加に医療が完全に崩壊したのだが、一つ恐ろしい数字がある、
重篤となった場合の最後の砦、集中治療のベッドが10万人に対して、Italiaは12.5、Japanは7.3。
我がJapanがオーバーシュートに陥れば、治療しようにも治療するベッドがない状況が発生する。
おい!安倍ちゃん!布マスクで200億使っている場合か!野戦病院を立てろよ!

「マスターさん、おはようございます。益々恐ろしい状況になって来ましたね。」は熊本天草出身○原さん。
「そうよな〜、クラスターが北新地のショーパブBやクラブFで発生したのを受けて、吉村知事が自粛を要請。大概の店は休業で、夜の10時だって云うのにフェレットが本通りを闊歩してるんだからどうしようもねえさ。この状態が3か月続きゃ〜ゴーストタウンとなるのは間違いねえ。日銭商売でうちも店を開けてぇがクラスターを発生させたら、お天道様の下を顔上げて歩けねえから、泣く泣く休業に追い込まれちまってる。しかも昨日、JRAの職員から新型コロナウイルス感染患者が発生、濃厚接触した疑いで栄彦をはじめ3人の屋根が乗り替わりたぁ〜恐怖でしかねえョ。」とひとくさり。

「マスターの家にそうじ行きましょうか?」
「なんでぇ藪から棒に?」
「お昼、バラ寿司なんてどうですか?」
「くぬ野郎!人がこの稼業から退場するかしねえかの瀬戸際だっちゅ〜のにお気楽な事云いやがって。いくらてめえがもう70を過ぎて、いつ死んでもいいからって余裕こいてんじゃねえぞ。出禁だ!出禁!」
「すいません。そう云う意味じゃないんです。マスターさんをお慰めしようかなと思って。失礼しました。本日は馬券の方はどうなさいますか?」
「新型コロナウイルスのせいで、日本も苦しいがもっと苦しいのが死亡率NO1のイタリアだ。これで判るだろう。」

「すいません。サッパリです。」
「相変わらず、オツムの巡りの悪ぃ奴だな。イタリアと云えばデムーロだろうが。発表!中山7Rデムーロのベンチュラスターを狙い撃ちのリンダ山本。
単勝に1万、複勝に2万で軽くジャブを打つ。」と結論付けた。

新型コロナウイルスに苦しむ、ItaliaとJapan。
『同病相憐』でデムーロJに肩入れするマスターだが………さて。