北新地競馬交友録

大荒れの春に

『春一番』by キャンディーズ

雪が溶けて川になって 流れて行きます
つくしの子がはずかしげに 顔を出します
もうすぐ春ですねえ ちょっと気取ってみませんか
風が吹いて暖かさを 運んで来ました
どこかの子が隣の子を 迎えに来ました
もうすぐ春ですねえ 彼を誘ってみませんか
泣いてばかりいたって 幸せは来ないから
重いコート脱いで 出かけませんか
もうすぐ春ですねえ 恋をしてみませんか

日だまりには雀たちが 楽しそうです
雪をはねて猫柳が 顔を出します
もうすぐ春ですね ちょっと気取ってみませんか
おしゃれをして男の子が 出かけて行きます
水をけってカエルの子が 泳いで行きます
もうすぐ春ですね 彼を誘ってみませんか
別れ話したのは 去年のことでしたね
ひとつ大人になって 忘れませんか
もうすぐ春ですねえ 恋をしてみませんか

雪が溶けて川になって 流れて行きます
つくしの子がはずかしげに 顔を出します
もうすぐ春ですねえ ちょっと気取ってみませんか
別れ話したのは 去年のことでしたね
ひとつ大人になって 忘れませんか
もうすぐ春ですねえ 恋をしてみませんか
もうすぐ春ですねえ 恋をしてみませんか

春一番とは、北日本と沖縄を除く地域で例年2月から3月の半ば、立春から春分の間に、その年に初めて吹く南寄りの強い風の事を云う。
春一番が吹けば、長い冬から解放されて春の訪れが漂い出す。
関東は確か例年より2週間以上早い2月の20日過ぎに吹いたと、ニュースで見た記憶が朧げにあるが、関西はと問われるとはて?と首を傾げてしまう。

新型コロナウイルスの脅威にさらされ、株価が暴落し、トイレットペーパーは店頭から消え、早くも非正規の雇用調整が始まった。
そんな心穏やかでない日々の連続に、例年なら記憶にある春一番が吹いたか?はたまたまだなのか?それさえも定かではない。

海の向こうUSAカリフォルニア州ではニューサム知事が、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、全州民が自宅にとどまるよう求める命令を出した。
同州の人口は全米最大の約4千万人おり、これらの人を対象に、不可欠な行動以外では家から外出しないよう求める、実質的な外出禁止命令だ。
我がJAPANだけでなく、世界全体が大荒れなのである。

「マスターさん、おはようございます。昨日はコロナレオンがドンピシャおめでとうございます。」
「有難ョ。パドックでの発汗が気になったがこのクラスでは大威張り。まして師匠筋鈴木のテキの馬だしな。昨日ピュアスマートで下手打ってるからョ。レオンコロナ京都馬主協会会員さんにおめでとうメールを打ったら、即返信があったぜ。これからも応援宜しくとな。」

「本日の馬券は何が狙い目ですか?」
「よくぞ聞いてくれた。今年の『スプリングS』は、例年にも増して堅ぇ。謙一のヴェルトライゼンデは『ホープフルS』で堂々の3着。テンにそこそこの脚が使えて、末はしっかり。しかも調教がグンバツなんだから逆らうだけ無駄だ。謙一が鼻歌交じりで勝つ。相手も絞れる。中山ならドン!と来い皇成のサクセションと4戦4連対堅実無比デムーロのファルコニアまで。どちらか一頭選ぶなら新型コロナウイルスで株を下げたイタリア出身のデムーロより、ギリギリガールズでも踏ん張っている我がJAPANの皇成の方だろう。謙一と皇成のワイド一点に4万と8千を放り込む。」と結論付けた。

キャンディーズは春一番が吹いたんだから、ワクワクしようよ!と歌ったが、新型コロナウイルスのせいで想像を超える大荒れに見舞われたこの世界。
せめて競馬ぐらいは、穏やかに収まって欲しいとの願いを込めて、グリグリ人気のワイド一点買いのマスターだが……..さて。