我がJAPANが非常に苦しい立場に立たされている。
その原因は、イラン沖のホルムズ海峡周辺でのタンカー護衛に向けた、米国主導の有志連合構想。
トランプおじさんが、「米軍は他国の船舶を護衛しない」と表明したのだ。
「他国の軍が自国の船舶を護衛するかは各国の判断に委ねる」とボールを投げられてしまったのである。
日本の船舶を日本政府が護衛するのであるから、集団的自衛権の議論は必要はないものの……….自衛隊を海外に出すことに抵抗がないと云ったら嘘になる。
派遣する場合の名目は海上警備行動。
不測の事態が起こった時の武器の使用については、警察官職務執行法第7にのっとることになる。
街中で云えば、薬物患者が包丁を振り回していたら、正当防衛でいてこます事もあると云う訳だ。
イランの跳ねっ返りが、日本のタンカーに突っかけて来たら、それを見捨てて緊急避難の選択肢はまずあり得ないであろう。
先の中東の戦争では、マネーを供出して「ゴメンちゃい!これで勘弁してください」で逃げ切れたのたが………。
そろそろ梅雨が明けるが、この季節になると毎年必ず見るシネマがある。
『日本のいちばんながい日』
三船敏郎、笠智衆、山村聡 、黒沢年男
佐藤允、小林桂樹、そうそうたる芸達者が勢揃い。
御前会議でポツダム宣言受諾が正式決定され、終戦処理を進める政府に対し、敗戦を認められない陸軍将校たちがクーデターを計画し、一歩間違えば内乱状態に突入する事態に陥る。
内閣、官邸、宮内省、陸軍、海軍、日本放送協会、それぞれの立場で死を賭しての鍔迫り合いを繰り広げるのだ。
そんな上層部とは無縁で、戦死された兵士は日本だけで230万人、市民の死傷者80万人を加えると、なんと310万人にも及んでいる。
勝利した連合国でも、アメリカが29万人、ソ連にいたっては1360万人。
お偉いさんは殆ど死なないが、無辜の市民は幾らでも死ぬ。
獣のパンツを穿いて、走り回っていた頃から、ちっとも人間は進歩しないのである。
「マスターさん、お帰りなさい。沖縄はどうでしたか?」は熊本天草出身○原さん。
「どうも、こうもねえョ。ぴーかんでダイビングは今年一番良かったが、馬券は大ハズレだわ、愛しの愛ちんには愛想尽かしされそうになるわで散々だ。ここいらでビシッと巻き返してお盆に備えなきゃならなねえが番組がな〜。得意の中京ダートは脚抜きがいいだろうから、先週みてぇにとんでないタイムが出る可能性があるし、芝は頼りになる馬がいねえョ」
「今日はケンして、明日勝負ですか?」
「まあ、それがいいんだろうが一銭も張らねえのも退屈だから亀でも買うか」
「何ですか?亀って?」
「お宅も時間だけはナンボでもあんだから、新聞を隅から隅まで見ろってんだ。函館だョ!最終、裕紀のナムラカメタロー様だ。強敵は友のウォータースペース。他に差のねえ馬がたんといるが3着なら2頭共確保出来る。なんてったって鶴は千年!亀は万年って云うだろう。縁起がいいじゃん!裕紀と友のワイドに2万両だ」と結論付けたマスター。
亀太郎、いかにも先の不幸な大戦で戦死された方の中にいそうだが……さて。