北新地競馬交友録

大ハズレ

『名物に旨いものなし』とはよく使われる言葉であるが、マスターに云わせると『沖縄に旨いものなし』。
ここ10年で50回以上ダイビングに行っているが、とにかくダメダメである。
人様におススメ出来るのは、国際通りの裏にある中華と、安里駅北にある立ち飲みモツ料理の2店舗のみ。
今回は満を持して、愛しいの愛ちんと評判のイタリアンに行ったのだが………..。

「予約しているイノウエです」
「少々お待ちください」
とっとと席に案内すればいいのに、客に出している島野菜の説明を延々としている、店主の嫁とおぼしきホール係。
この時点で半分キレかけたマスターだが、旅に来てイライラしてはいけないとグッと我慢。
店内の内装はオサレなつもりだろうが、大阪なら掃いて捨てるほどあるレベルだ。

やっと席に着いて注文の段になったが、ここでまた一悶着。
「熟成伊江牛のタリアータを」
「焼くのに1時間はかかりますけど宜しいでしょうか?」
「そんなに待ってられないョ。アグー豚か鴨のローストどっちが早い?」
「シェフに聞いてみます」と、思いっきりテレビで勿体を付けオープンキッチンに。
もう我慢ならん!

「何がシェフだ、夫婦2人でやってるくせに馬っ鹿じゃねえの!たかだか肉を焼くのに1時間だとョ。店の裏で牛殺してんのか?こんな店、北新地じゃ3日と持たないぜ!」と、わざと聞こえるような声でこき下ろすマスター。
恥ずかしいからヤメテ、愛ちんの半泣きのお目々がキラリと光った那覇久茂地午後8時過ぎ。
大ハズレ!なのである。

「第4コーナーから直線!ロードリバーサル先頭!内を狙ってウラノメトリア!シノフォルテ外から!後続は大きく引き離されている!争いはこの3頭!ロードリバーサル先頭!ロードリバーサル先頭!ウラノメトリア2番手に上がれるか!シノフォルテ伸びない!ロードリバーサル!ゴールイン!2番手ウラノメトリア!シノフォルテは3番手まで」

1着 ロードリバーサル 川田J
2着 ウラノメトリア 川須J
3着 シノフォルテ 浜中J

「スグルちゃんのシノフォルテは、先々は準オープンまでは行ける器。一勝クラスじゃモノが違い過ぎる。スタートで安目を売る可能性はあるが、そんなの関係ねえ!のオッパッピーだ。単勝に2万、してから枠の2ー7、5ー7を各1万と5千、7ー7を押さえの1万でどうだ」なんだから一たまりもない。
堂々のタテ目決着でどうする事もナッシングだ。
ダイビングボートの上で、抜けるような青空を睨みつけたマスター。

馬券も大ハズレ!食事も大ハズレ!
最悪だ〜(≧∇≦)